4版の紙面では、大手電機メーカーで約20年リサーチのプロフェッショナルとして活躍してきた中務亜紀(なかつかさ・あき)さんをご紹介しました。中務さんは現在はフリーランスとして、さまざまなモノづくりを調査や分析からサポートしています。
中務さんのふるえるポイント
インタビューを通じて感じ、記事に掲載した中務さんのふるえるポイントは次の3つです。
①使い手目線に立って「ぴったりなモノづくり」を実現
②感情の分析や使う場面も想像する「プロのリサーチ力」
③プロフェッショナルなのに親しみやすい「よろずリサーチャー」
それぞれご紹介していきます。
①使い手目線に立って「ぴったりなモノづくり」を実現
中務さんは大手電機メーカーで商品開発の最前線で20年働いてきました。リサーチのお仕事は目立つものではないかもしれませんが、インタビューを通じてモノづくりにとって欠かせないものだと知りました。
中務さんは「大切なことは、使い手目線に立つこと」と強調します。なぜなら、できた商品を使うのは消費者だからです。どんなに作り手の思いが強くても、使い手のことを考えていなければ、いい商品にならず売れません。リサーチのお仕事は、作り手と使い手を結ぶ仕事なのだと気づきました。
②感情の分析や使う場面も想像する「プロのリサーチ力」
使いやすいモノづくりのためにはさまざまな調査が大切です。商品作りの調査といえば、マーケーティングのアンケートなど市場調査が思い浮かびますが、中務さんの調査は「使うヒト」に徹底的に焦点を当てます。大学院で学んだ生体力学の観点から、体の負担といった力学的な面と気持ちの両面から使い心地を調べます。
中務さんの話を聞いていると「何を調べるのか」「どのように調べるのか」「どう分析するのか」といったリサーチに関する仕事は、さまざまな考えや方法を組み合わせ、とてもクリエイティブなものだと感じました。
③プロフェッショナルなのに親しみやすい「よろずリサーチャー」
中務さんはプロとして活躍してきた姿を普段は見せません。親しみやすくておもしろいことが好きな方です。実は最初は「商品開発リサーチャー」という肩書きで、ちょっと硬めに記事を書いていました。
この記事では中務さんのプロフェッショナル感を前面に出しました。ただ「もっと親しみやすく、気軽に声をかけてもらえるような記事にしてほしい」というご依頼をいただき、その後、見出しも含めて書き替えました。よろずリサーチャーという柔らかい肩書きも、対話の中で生まれました。
プロでありつつ、親しみやすくておもしろいことが大好きな、中務さんにフルエールです!!モノづくりの困りごとは、よろずリサーチャーに気軽にお問い合わせしてみてくださいね。
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