講師紹介

一人ひとりが自然体で輝く世界へ

【代表講師】安倍大資(Daisuke Abe)

自己理念構築コーチ
フルエール(FULLYELL)代表

34歳の精神的どん底期でコーチングに出会い、新聞記者からコーチに転身した。悩みを乗り越えた経験をもとに、一貫性のある自分に確実に変われるオンラインプログラムを提供している。

プログラムを始めたきっかけはなんですか

日本経済新聞の記者をしていた34歳の時に、深刻な精神不安に襲われたことがきっかけです。当時、霞ヶ関担当の記者として取材に日々動き回っていたのですが、34歳になる直前の5月、ある想定していなかったことをきっかけに精神的に崩れました。「自分自身が全くわからない」状態に陥ったのです。

そこから9ヶ月間、仕事はかろうじでやりながらも、週末はカーテンを閉め切った自宅ベッドの上で眠りこけ、起きてはスマホをいじってまた眠るという、どこまでも落ちぶれた時間を過ごしました。大学以降の人生をすべて否定し、過去を後悔し続けました。夜になると「朝なんてくるな」と思うほどでした。相談できる人もおらず、ほとんど廃人と言ってもいいくらいの状態でした。

正気を失い、高校生の時以来17年ぶりに丸坊主にしました。翌日、私の頭を見た職場の記者仲間から「何があったの」と失笑されるくらいに錯乱していました。

精神的にどん底のどん底まで落ち、自分がなぜこんなにも「自分がわからない」状態に陥ったのか、根本的な原因に気づき始めました。それは大学以降の自分は「世間に合わせて、誰かを真似ようとし続けた」ことでした。自分の本当の気持ちを押し殺し、ある人の後ろを追いかけるように生き、世間的に良さそうかを判断基準とし続けてきた結果「自分が誰なのか」わからないことに思い至ったのです。

「自分をゼロから知り直したい」と切に思いました。価値観を徹底的に見つめ直すオンラインプログラムを見つけ、3ヶ月没頭しました。主に20代向けのプログラムだったのですが、当時34歳だった自分は「自分を知り直さなければ、この先生きていけない」という一心でわらをもすがる思いでした。

自分は本当は何を望んでいるのか、生まれて初めて真剣に考えました。胸の奥にしまい込んだ想いを一つずつ自分の言葉にしていきました。それはバラバラに崩壊した自分の断片を、もう一度新しく組み上げていく作業のようでした。価値観が明確になるにつれて自分の拠り所ができていくように感じ、最後にビジョンを言葉にした時にはそれまでとは異なる自分が現れたように思いました。

立ち直って1年、記者の仕事をやりきり、2021年3月に12年間勤めた新聞社を卒業しました。コロナ禍の中でしたが、取材先や同僚から「思い切り挑戦してこい」と送り出していただいたことに、今でも勇気づけられています。

担当していた小泉進次郎環境相(当時)からも送別の言葉をいただいた(2021年3月)

世間体に合わせて自分を完全に見失った私が、価値観やビジョンを見つけたことで変われたように、コーチングを通じて私もまた自然体で輝く人生を応援したいと思ったのが、このプログラムを立ち上げた理由です。

なぜ新聞記者からコーチに転身したのですか

記者として仕事をするうち、一人ひとりの想いや考えをもっと深く聴きたいと思うようになったためです。記者の場合はニュースが命です。新しい情報を得るために多くの方を日々取材します。それは刺激的で学びも多くやりがいも感じていたのですが、私の場合は、その人の個人的な考えを知りたいという思いが強いことにだんだん気づいていきました。

例えば、企業経営者を取材するときに、新聞記者の場合ですと、例えば経営戦略や新製品の特徴などニュースが出てきそうな質問が中心になります。しかし私は、そうした「コト」に焦点を当てた話よりも、日々仕事をしながら考えていることや経営者になった理由など「ヒト」にまつわる個人的なストーリーに興味がありました。ニュースよりも、人のそもそもの考え方や思いの方に関心があったのです。

コーチングを動画で初めて見た時、衝撃を受けました。一対一で向き合うスタイルは記者と同じです。しかし、やりとりの内容が全く異なると感じました。「最近考えていることはなんですか」「いま何か感じることはありますか」といった個人にフォーカスした問いかけをしていました。コーチは何かを教えているのではなく、問いかけることでクライアントの願いを引き出しています。

「こんな対話をやってみたい」と率直に思いました。「自分の人に対する自然な興味を活かせる道ではないか」と感じたのです。

なぜパーソナルデザインに着目しているのですか

独立して最初の1年間は、企業の経営理念を作る仕事をしていました。5社ほどの理念作りに携わらせていただいているうち、個人の方からも「自分の理念をつくりたい」というご依頼をいただくようになりました。

働き方が柔軟になっている今の時代、自分の理念を明確にしたいという方は増えています。個人の方のミッションやビジョン作りに携わっているうち、自分の理念を作るとは、自分をデザインし直すことだと思うようになったのです。価値観やミッション、ビジョンの言葉が決まっていくにつれて、クライアントの方は段々と着実に変わっていきます。多くの方に確実にご自身をリデザインしていただきたいと考え、10ステップ制のプログラムにまとめました。

クライアントにはどのような方が多いですか

20代から60代の方までいらっしゃいます。経営者、会社員、士業、個人事業主、ダンサー、歌手など職種は問いません。皆さん、社会的には成功しているけれども、何か心が満たされず、このままでいいのかという思いをもっていらっしゃるようです。世間的な評価を追い続ける人生に疑問を感じているということが共通しているかもしれません。

これまで頑張り続けてきた方が、素の自分に戻り「自分はどういう存在なのか」「何をしていきたいのか」「本当はどんな人生を歩んでいきたいのか」といったことを真剣に考えていただける時間を作っていきたいと思っています。

今後のビジョンについて教えてください

私たちのビジョンは「すべての人が自己理念をもち、一人ひとりが自然体で輝く世界」です。「自然体」というのは、心と頭と体がつながっている状態と定義しています。一人ひとりが「こうあるべき」という頭で考えた硬直的な枠の中で生きるのではなく、「こうありたい」という心ふるえる方へ踏み出すことをめいっぱい応援したいと思います。

自己理念構築プログラムを通じて、自己理念を体系立ててともに作り、一貫性があり共感される人を増やすことが私たちの仕事です。そうすることで、自然体で輝く人たちが増えていき、世の中はもっと色鮮やかでゆたかな場になっていくと信じています。

安倍大資(あべ・だいすけ)

早稲田大学卒業後、日本経済新聞社の記者に。霞ヶ関の記者クラブや地方支局、紙面編集担当など12年勤めた。

34歳の時に約9ヶ月のうつ状態を経験。コーチングに出会い自分自身が救われたことから、コーチに転身した。2021年4月に独立しコーチングカンパニー・FULLYELL(フルエール)を立ち上げた。

趣味の山歩きで培った粘り強さが強みで、気象予報士試験には7回落ちて8回目で合格した。

CTI認定CPCC。2022年4月から、京都芸術大学大学院でパーソナルデザインを研究している。1985年生まれ、北九州市出身。


安倍大資(あべだいすけ)
自己理念構築コーチ、フルエール代表

新聞記者出身のプロコーチ(CPCC、Co-Active®︎コーチ)。日経新聞記者をしていた34歳の時に自分を完全に見失い、9ヶ月間うつ状態で過ごす。精神的どん底期でコーチングに出会い、自分の価値観で生き直すことを決意。2021年4月に独立しフルエール創業。

悩みを乗り越えた経験をもとに「自己理念を作り一貫性のある人に確実に変わる」コーチングプログラムを提供している。

京都芸術大学大学院でパーソナルデザインを研究中。早稲田大卒。


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