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内なる思いを伝わる言葉に

安倍大資(Daisuke Abe)/フルエール合同会社代表、自己理念コーチ

「話が苦手」な自分との葛藤

ーなぜ「伝わる言葉」に興味をもっているのですか?

私は小さいころから話すことが得意でなく、家族や友人と話をしても、よく言葉に詰まり、黙り込むことがよくありました。小学校の通信簿には「もっと自分の考えを話してほしい」と書かれていました。

「おとなしくて何を考えているのかわからない」自分を変えたいと思い、高校時代は応援部に入り全校生徒1200人の前でネタを披露したり、大学時代は国際交流活動に熱を上げて1年間休学して東南アジアを回ったりしました。

言葉の苦手意識はずっとつきまとっていましたが、次第にそれが言葉への興味へと変わっていきました。新聞記者になったのも「苦手意識を克服したい」という思いと同時に「言葉によって理解しあうこと」に興味があったからです。

新聞社で打ちのめされた「11文字」の仕事

ー 新聞記者時代はどんな仕事をしていたのですか。

最初に配属されたのは「整理部」という部署でした。整理部というのは紙面を編集する仕事で、見出しをつけたり紙面のレイアウトを考える仕事です。

新聞記事には見出しが必ずあります。読者が記事の内容を読むかどうかは、見出しで決まります。どんなに食材が良くても、調理が下手ならおいしくならないように、どんなに内容のすばらしい記事でも、見出しがまずければ読まれません。社会人になって最初の3年間の仕事はわずか「11文字」であらゆる記事に見出しをつけることでした。

私は書き言葉にはある程度自信があったので「きっとできるだろう」と思っていました。しかし、私はその部署でコテンパンにされました。

何時間もかけて考えた見出しを、デスクを見せるなり「これでわかると思うか?」と足蹴にされます。渾身の思いで作った紙面を「初めからやり直せ」と目の前で破られたこともあります。整理部1年目で私のつけた見出しは、最終的な紙面にほとんど残りませんでした。

「伝わる言葉は対話から」の気づき

「なぜ自分の言葉は伝わらないのか」。うまい先輩の紙面を見ると、確かに仕上がった言葉は美しさすら感じる字面になっています。「これしかない」という11文字になっています。

見出しをつけるのがうまい先輩の動きを観察していると「対話」を大事にしているようでした。一人きりで考えているわけではなく、誰かと話したり意見を出し合ったりしています。2年目からだんだんそのことに気づき始め、自分もそうしているうちに、少しずつ自分の見出し案も通るようになりました。

整理部は行きたくて行った部署ではありませんでしたが、この「11文字の仕事」を通じて言葉の厳しさを徹底的に学んだこの3年間が、後から振り返ってみると、言葉の仕事をする上で最大の糧になっています。

34歳「このまま仕事を続けるのか」と悩む

ー 転機になったのはいつですか?

記者11年目だった34歳の時です。私は入社7年目から、東京の霞ヶ関の担当記者になりました。環境分野の記者として、国の政策に関わる官僚や政治家、企業の動きなどを幅広く取材する日々を送っていました。

新聞記者の仕事にはやりがいを感じていたのですが、入社9年目くらいから自分の将来に対してモヤモヤした気持ちを感じ始めました。「自分はこの仕事をずっとやり続けるのだろうか」という迷いが生まれてきたのです。

自分が本当にやりたいこととはなんなのだろう。自分を貫く軸とは一体なんだろう。新聞記者として毎日記事を書いているはずなのに、自分の言葉がないように感じ始めてきたのです。

2019年の初夏、海外出張の予期せぬ日程変更がありました。それまで独立に備えて1年半ある資格の勉強をしていたのですが、日程が重なってしまい試験を受けられなくなりました。それをきっかけに、仕事と人生の迷いが一気に泥流のように押し寄せきました。「会社員としての記者の仕事は一生続けたいと思わない」「だけれど自分は何をしたいのかわからない」という悩みが34歳の私の頭を埋め尽くしていきました。

自分の言葉を見つけることで人は変われる

精神的どん底で私は初めて、本気で「自分の言葉を探そう」と思いました。自分が何を大事にしたいのか、どう生きたいのか、それがわからないままでは、決して人生の充実はないと感じていました

インターネットでたまたま「自分を知るコーチングプログラム」を見つけ、3ヶ月間、徹底的に自分を掘り下げました。記者として「他者の言葉」を届けてきましたが、私自身の言葉と真剣に向き合ったのはこの時が初めてだったと思います。自分の価値観やビジョンを納得いく言葉にしていきました。そうしているうちに、壊れていた自分が新しい姿で立ち上がっていくようでした。

言葉には人を変える力がある。自分の言葉を見つけることで、新しい道がひらける。この時の経験が、コーチに転身した原点です。

まず目の前の一人の人の心を動かすこと

12年間の新聞記者時代に、一対一で取材した人数は2000人ほどになります。記者として話を聞いていると、印象に残る人とそうではない人がやはりいます。

印象に残る話し手とは、立派な肩書きを持つかどうかは、一切関係ありませんでした。印象に残る話し手に共通するのは「自分の言葉」をもっていることでした。

自分の言葉をもっている人は、目の前の記者を心を動かし、伝えたいという思いを湧き上がらせます。それが記事になり、多くの人に届きます。

大事なことは「目の前の一人の心を動かすこと」だと知りました。人の心をふるわせるためには「自分自身の言葉をもっていること」が大切だと気づいたのです。

記者時代の最後の3年は環境省の記者クラブを担当した。小泉進次郎大臣(当時)も政治家として「伝わる言葉」を徹底して考える人だった。

ただ、どんな素晴らしいアイデアや思いを持っていても、他者に伝わらなければ残念ながら現実を変えていけません。言葉にならないことは、とてももったいないことだと思います。

記者やコーチの仕事を通じて、言語化に悩む人が思った以上に多いことを知りました。内なる思いを伝わる言葉にすることが、私の使命だと思うようになったのです。

「自分の言葉」を見つける力になる

ー作りたい世界(ビジョン)はなんですか

私のビジョンは「だれもが自分の思いを、自分の言葉で語れる世界」です。自分の言葉をもち、自ら道をひらいていく人を増やしていきたいと思っています。

記者時代、魅力的な人に共通していたのは「自分の言葉で自分の仕事や人生を語れる人」でした。自分の言葉をもつ人は、自らの人生を自分で選んで生きる人でした。どんなに立派な地位や肩書きがあっても、その人が自ら選んだものでなけば逆に苦しむことになるのではないでしょうか。私自身もかつてはそうでしたし、同じように悩む人を多く見てきました。

今はいろんな選択肢が選べる時代です。選択肢が多い世の中だからこそ、迷いもまた増えるのだと思います。自分の言葉は自分の判断基準となり、自分の道をひらく力になります。言葉には、人生を変える力がある。私たちはそれを信じて、新たな道をひらく人とともに歩みます。

早稲田大学卒業後、日本経済新聞の記者を12年間務める。霞ヶ関の担当記者として官僚、政治家、企業経営者らに取材し300万人の読者に記事を届けてきた。34歳の時に精神的などん底に陥り、同時期にコーチングに出会う。「言葉によって人は変わる」と知り、コーチから記者に転身。2021年4月に独立しフルエール創業。

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