もうブレない!価値観が確実に見つかる4ステップ

最終更新日:2022年5月13日

「自分の価値観ってどうやって見つければいいの?」というお悩みの声をよく聞きます。価値観は大事と分かっていても、実際にどう見つければいいかわからない方がほとんどだと思います。

100人以上の価値観の言語化に携わってきた新聞記者出身のプロコーチが、確実に自分の価値観を明確にできる方法をお伝えします。

なぜ価値観が大事なのか

まずなぜ今の時代に、価値観が大事なのでしょうか。いろいろな考え方がありますが、仕事や人生を「自分で選べるようになる」ことに大きな意味があると考えられています。この記事で詳しく書いていますので、ご興味ある方はご覧ください。

今回は価値観の見つけ方について、どこよりもわかりやすく、実践的にお伝えします。この記事を参考にしていただき、ぜひご自身の価値観を見つけてみてください。

「価値観の見つけ方」のよくある誤解

「価値観の見つけ方」をインターネットで調べると、「10の質問に答えるだけ!」などとうたうページが出てきます。しかし、価値観の見つけ方について「当たり前」とされるものの中には、誤った思い込みがあります。

最大の誤解は「価値観リストから見つける」ことです。この記事を読んでくださっている方の中にも、価値観リストを眺めて「自分はこれかな」と思って選ぶ人もいるかもしれません。しかし、そのリストから選んだものは、残念ながらあなたの価値観とは言えないものです。

なぜなら、価値観とは自分の外側にあるものではなく、内側から見つけ出すものだからです。価値観リスト一覧からとってつけた価値観は、いくらカッコいいものであっても、あなたのものにすることは残念ながらできません。ご自身の内なる想いが言葉になったものが「の本当に軸になる価値観」と言えるものなのです。

では、どうすればそれを見つけることができるのでしょうか。ステップをたどれば、決して難しくも面倒でもありません。

価値観を確実に見つける4ステップ

ここから、価値観を確実に見つける方法をお伝えします。

私は新聞記者として12年間、国務大臣からトップバーテンダーまであらゆるジャンルで活躍する方を取材してきました。各分野の第一線で活躍する方に共通しているのは「自分が何を大事にしているかわかっている」ことでした。自分の軸がしっかりしているからこそ、人から共感され信頼を集めるのだと、取材を通じて知りました。コーチに転身してからも、30人以上のリーダーの方の価値観を対話しながら探ってきました。

こうした経験をもとに、誰でも価値観を見つけられる方法を4つのわかりやすいステップにまとめました。

それは「答える→集める→選ぶ→つなげる」です。順を追って説明していきます。

①質問に「答える」

まずはご自身の価値観を探っていくために、ご自身の内側を探る質問に答えていきましょう。価値観を探るためには「問い」が有効です。なぜなら、人は問われると、その答えを見つけようとするためです。問いに答えることからまずは始まります。

どんな問いが良いのでしょうか。いくつかのパターンがありますが、特に効果的な質問として以下の5つをご紹介します。

これらの質問に答えていただき、出てきた言葉を書き出してください。ひとつの質問に対して、答えは複数あっても構いません。思いつくだけ書き出すことがおすすめです。

日常生活ではこうした問いを、あらたまって考える機会は少ないかもしれません。だからこそ、この問いだけを考える時間を作ってみることをおすすめします。

パソコンやスマホだとどうしても集中できない方もいると思います。あえてアナログの紙とペンを使って、気が紛れないように集中して取り組んでいただくことをおすすめします。

②答えて出てきた言葉を「集める」

2番目としてしていただくことは「集める」です。①にしっかり取り組んでいただくと、多くの答えが出てくると思います。意味が近そうなものや異なるものなど、多くの言葉が出てきているのではないでしょうか。

その言葉を集めていきます。どのように集めるかと言えば、近い意味の言葉を同じグループに集めてみてください。

具体的には、例えば「個性」と「独創」といった言葉が出てきたとします。それらは意味が近いと考えられるため、同じグループにしていきましょう。

わかりやすいように以下、私の実例をご紹介します。マインドマップという無料ツールを使ってグルーピングしました。

私の例は30ほどの質問に答えたため、数が多くなっています。出てきた言葉を5つのグループに分けました。言葉が似ているかどうかは、人によっても考え方が違い、決まった基準はありません。あなたが「同じような意味だな」と感じるものをグループにしていきましょう。

③しっくりくる言葉を「選ぶ」

3つ目のステップは「選ぶ」です。グループ分けしたものの中から、一番ご自身が「しっくりくる」と感じる言葉を1つずつ選んでください。

言葉を選ぶときは「他人から見てかっこいい言葉」ではなく「自分がしっくりくる言葉」を選ぶことが大切です。なぜなら、これはあなたの価値観だからです。他人目線でカッコ良いものにする必要はありません。あなたがその言葉を口にしたときに心が温かくなったり気持ちが高ぶったりする、あなたの血が通った言葉を選んでいきましょう。

私のマインドマップの実例もご紹介します。

私の場合は「自然体」「体感」「独立」「進歩」「集中」という言葉を選びました。

④出てきた価値観を「つなげる」

4つめは「つなげる」です。出てきた言葉をつなげていきましょう。

つなげるとはどういういうことでしょうか。言い換えれば「順位づけ」です。それぞれの言葉が土台にあるのか、もしくは最終目的なのかを考えていきましょう。

具体例をお示しした方がわかりやすいと思います。私の例を紹介します。

私の場合は「集中→進歩→独立→体感→自然」です。これらをピラミッド形式で表現しました。

下の価値観が上の価値観を支えています。土台となる価値観はあなたの基盤となる価値観です。上にいくにつれてより理想の状態を示しています。

例えば「集中」という価値観は「進歩」という価値観の土台になっています。これは「集中して取り組むことによって前進していける」という私の考えがあるからです。「進歩」の次には「独立」が来ています。これは「進歩を続けると自分でやれることが増えて、独立することができる」という考えからです。

「独立」の次は「体感」です。「独立すると喜びも苦しみも楽しさも体感できる」という考えからです。そして「体感」の先には「自然」があります。これは「体感することで頭と心と体が一体になる」という考えがあるからです。

このように価値観同士は連動しあっているという考えがとても大切です。「価値観を考えたことはあるけど、忘れてしまう」という方は、そのつながりを考えていない場合が多いと思います。複数の価値観はバラバラに存在するものではなく、それぞれがつながり合っています。価値観のつながりを見出すことで、一つひとつの価値観の認識を格段に高めることができます。

価値観探しは「答える→集める→選ぶ→つなげる」で解決

以上の「答える→集める→選ぶ→つなげる」の4ステップが、価値観を確実に見つける方法です。価値観を見つけることで、一貫性のある自然体な人に確実に近づくことができます。

ご自身を見つめ直すことは、時に苦しく感じることもあるかもしれません。しかし、自分を知るいうことは何よりも自分を自分らしく変えていくための一番のカギになります。ぜひ取り組んでみていただければと思います。

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安倍大資(あべだいすけ)
自己理念構築コーチ、フルエール代表

新聞記者出身のプロコーチ(CPCC、Co-Active®︎コーチ)。日経新聞記者をしていた34歳の時に自分を完全に見失い、9ヶ月間うつ状態で過ごす。精神的どん底期でコーチングに出会い、自分の価値観で生き直すことを決意。2021年4月に独立しフルエール創業。

悩みを乗り越えた経験をもとに「自己理念を作り一貫性のある人に確実に変わる」コーチングプログラムを提供している。

京都芸術大学大学院でパーソナルデザインを研究中。早稲田大卒。


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