「素の自分で人生考えた」(藤浪拓也さん、音楽スタジオ経営)

最終更新日:2021年9月15日

「素の自分で人生を深く考えた」

アウトドアコーチングに参加して
藤浪拓也さん(音楽スタジオ経営、30代、札幌市在住)

自然の中で開放的な気持ちに

 今回、計3日間にわたるアウトドアコーチングに参加しました。ウォーキングとキャンプの2種類のプログラムです。私は登山が大好きで自然の中だと開放的な気持ちになり、物事を前向きに考えられるようになった経験がありました。それがアウトドアコーチングに興味を持った一番の理由です。講師とはオンラインで何回かやりとりしていたとはいえ、初めて対面する人と二人きりで数日間、寝食を共にする。そのことに不安が全くなかったと言えばうそになります。「うまくしゃべれるかなぁ」。当日までは不安と緊張でいっぱいでした。

 でもその心配は杞憂(きゆう)でした。むしろパソコンを介するよりも、より心身共にリラックスした状態で、かつ自然に、自身に向き合うことができたと感じています。言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、それは、体を動かしたり大自然に身を置くことで、五感が研ぎ澄まされ、素直な気持ちになれたことが大きかったと考えています自分の中に潜在的に眠っていた素の部分が現れたような気がしています。大自然に「かっこつけてんじゃないよ。全部はき出しちゃえよ」と真っ裸にされ、自分らしく豊かに生きることには全く必要のないプライドや世間体などがそぎ落とされていくような感覚です

新鮮な空気を吸い「飾らなくていいんだな」

1日目はウォーキング。札幌市内のモエレ沼公園で数時間過ごしました。新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込むだけで爽快な気分になります。広大な土地に広がる遊歩道を散策したり、石狩平野を一望できる小高い丘を登りながら、講師に「どんな瞬間が楽しいと感じるか」「本当はどう生きたいか」などシンプルな問いを複数回投げかけられました。とはいっても重苦しい雰囲気ではなく、コーチングというよりはおしゃべりを楽しむような感じです。自分の中から湧き上がる言葉のみを、たどたどしくても自分なりに一生懸命に伝えました。すぐに答えられず考え込むこともありましたが、沈黙が続いても閉鎖的な空間ではないので苦痛には感じませんでした。オンラインコーチングのように、60分という短い時間の中で必要なプログラムのみを淡々と進めていくのではなく、数時間の中で「人の幸せは何か」みたいな哲学的なことを考えるなど寄り道も多いので、ゆったりと話し込むことができました。ときには沈黙しながらただただ遠くを眺めるだけのときもあります「あぁ、自分を飾らなくてもいいんだな」っていう気持ちにさせられますし、自分を素直に出しやすいと思います

 また、アウトドアコーチングは対話の形が固定されないのもいいですね。二人で歩きながらだったりなど決まった形がないので、心地よい距離感でお話できました。このことも自身の思いをしっかり伝えられた要因として大きいと感じています。オンラインだと互いに向き合いますから、どうしても雰囲気はやや堅くならざる得ないこともあります。ちなみに、モエレ沼公園については、私が精神的に行き詰まったとき、物思いにふけるため頻繁に訪れていた心の聖地。その話を聞いた講師があえて今回、コーチングの舞台としてチョイスしてくれたことも相乗効果として働いたのかもしれません。

焚き火しながらコーチング

 2~3日目は、同じ札幌市内にある豊平峡温泉でのキャンプ。人気の少ない山の中にあり、キャンプ準備のための買い出しから一緒にやります。「何を食べて、どう過ごそうか」。好奇心の赴くままに行動したり、知らない世界に行くときのワクワク感が湧いてきますね。都心部のように車の排気音などの生活騒音が耳に障ることもなく、たまに聞こえてくるのは、鳥のさえずりや木々が風で揺れる音くらい。ここでもバーベキューやたき火をしたり、温泉につかりながらなど、シチュエーションをいろいろと変えながらコーチングを受けました。お楽しみのイベントがその都度変わるので、毎回心が入れ替わるような新しい気持ちでコーチングに臨めるのがいいですね。とはいっても、モエレ沼公園と同じく雑談を楽しむような感じです。

五感刺激され、素の自分に

 計3日間のアウトドアコーチングに参加して感じたのは、非日常が明日への活力をもたらすということです。とくに自然の中で身を置くことでしか得られない感覚、それが五感だと思うんですね。五感を刺激されると、やはり素の自分が出やすいと思うんですよ。素の自分になったときって、温かく素直な人間らしい感情になっていると思うんですね。そういう状態にならないと、夢や希望、人生などのテーマについて深く考えるエネルギーは体の中から湧いてこないと感じます。体を動かしたり、普段行かない特別な場所に身を置くことで生まれる心理的な効果ってかなりありますよ。直接会って行動を共にし、同じ釜の飯を食い、温泉で裸のつきあいをすることで、不思議な連帯感が生まれる。「志を同じくする仲間なんだ」「自分も新しい人生をつくるんだ」って勇気づけられる。そして五感を刺激するには、自宅のデスクや市街地のカフェとかの環境では、なかなか難しいだと思うんです。そこは日常ですから。

 好みの問題はあるかもしれませんが、環境を変えてコーチングを受けてみたいという人はぜひ一度参加するに値する内容だと思います。難しいことはあまり考えず、単純にいろいろな刺激を受けてみることって、人生を豊かにするには大事だと思いますし、大自然でコーチングっていうだけでワクワクしませんか?(笑)。その好奇心に素直に従えばいいと思いますよ。オンラインとは違った収穫があるはずです。

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安倍大資(あべだいすけ)
コーチ・執筆家(元・日本経済新聞記者)
フルエール代表

日経新聞で12年間(2009〜21年)記者として働く。各界のリーダー1000人を取材。300万人の読者に3000本の記事を執筆してきた。

20代前半から約10年間メンタル面の好不調の波に悩む。33歳の時に9ヶ月うつ状態に。人生に行き詰まり、価値観を徹底的に見つめ直すことで長年の悩みを解消した経験をもつ。「人は本当の願いに気づくことで変われる」という実体験からコーチに転身した。

中小経営者向けのクレド構築プログラムを主宰。年30社ペースで、共感される経営理念作りに取り組んでいる。


早稲田大学商学部卒、北九州市出身。

詳細なプロフィール
個人のHP

7月からバンライフで日本一周の旅をしています。仕事をしながらどのような旅をしているのかお伝えします。
10月18日に福島県で講演させていただきました。「300万人から共感される一言づくり〜『ブレない私』になる魔法のカード」をテーマに、マイクレドの作り方をお伝えしました。ライブ配信とあわせて100人以上の方にお集まりいただきました。